Report – 1
海外調査実習授業の概要
Team A : 竹下郁弥 菱川貴子 本嶋太貴
4.まとめとこれからの展望
今回、韓国と日本の就職活動に関して実際に事前調査から現地での調査まで行った結果、韓国における就職の厳しさや日本との違いを詳しく学ぶことが出来た。現地での最終発表では取得したデータから就職難の原因まで突き止めることが出来なかったが、日本と韓国における就職活動にはそれぞれの国の現状が深く関わっていることがわかった。例えば韓国では即戦力を必要とし、就職する際に様々な専門知識を取得済みでいる必要があるのに対し、日本では就職してから企業で人材を育てていくことが挙げられる。また、韓国学生の中では40代で退職した後に大企業からゆかりのある中小企業に再就職することを目標とすることも当たり前のように考えている学生も見られることなど、私たちとは大きく異なる社会のシステムや仕事に関する価値観も多く存在していることが分かった。これらのことについて細部まで調査しデータを提示することは出来なかったが、国が違うということは、常識が常識として通用しないということを改めて実感した。もちろん、知識として私たちと異なった環境や価値観をもって生きている人々がいるということを把握してはいたのだが、実際に違和感を体感すると、知識だけでは知りえなかった現場での「カルチャーショック」を経験することで物事の考え方が広がったように感じた。韓国と日本の現状の原因を明確とするためには、さらに広範囲に及ぶ知識が必要とされるため、各自が分担して多角的な観点でこれからも調査を進めていきたい。
5.来年度の学生に向けて
韓国実習の調査内容に関することは韓国実習へと出発する前は正直「面倒くさい」と思っていた。なぜなら、韓国に特別興味がなかったということもあるし、そもそも海外に興味がなかったからだ。韓国実習へ行くことが決まったのも文化人類学ゼミの実習だから、という理由だった。事前調査で日本の就活について調査を行い、それを発表して、ということを前期中にほぼ毎回の講義で行っていく中でモチベーションが上がっていくであろうと思っていたが、そこまで上がらなかった。そのような中で韓国への出発の日を迎えたわけであるが、韓国に到着してからは日本との違いに驚くばかりであった。特に様々な場所で一貫して驚いたことは、店員やスタッフの対応のドライさである。日本の対応が丁寧すぎるというのもあるかもしれないが、笑顔が全くないというのは多少気まずさを感じた。こういった新しい体験による驚きというのは日本では体験できるものではないので、行ってよかったと思える点である。
私は人見知りをしがちな性格であるため、なかなか同じグループの韓国人の学生とうまくコミュニケーションが取れなかった。しかし、調査や市街地の街並みを散策していく中で徐々に話をできるようになっていき、仲良くなれたのは非常にうれしかった。中でも、同じ班にいた一人とは、ファッションの話で非常に盛り上がったのは印象深い。国は違えども、共通の趣味で盛り上がることができたのは楽しかった。
実習中はほぼ毎晩のように飲み会があった。というよりは、夕食が飲み会のような感じだった。私は割とお酒が強いほうなので毎日アルコール三昧だった。そのおかげでほかの班の韓国人の学生とも仲良くなることができたので、飲み会をひとつのコミュニケーションの場として利用するのも重要なことであると感じた。しかし、最終日、飲みすぎた私は酔いつぶれてしまって、同じ班の人に非常に迷惑をかけたので、ぜひ其処ら辺は注意してもらいたい。韓国で出るお酒はなかなかに度数が強いので注意されたし、というところである。お酒自体はとてもおいしいので楽しんで飲んでもらいたい。
はじめは行くのが億劫であった韓国実習であったが、やはり行ってみないとできない経験があるため、今考えると本当に行ってよかったと思っている。事前調査からそれなりの期間忙しくなるとは思うが、これから韓国実習に行く人には、ぜひ楽しんでほしいと思う。(竹下)
前期のうちに、調べられるところまで調べておいた方が良いです。韓国の社会現状などについて多少は勉強してから行くのをお勧めします。事前調査の際に班員全員でたくさん話し合って下さい。手抜きをすると後で全て返ってきます。
フィールドワークを行うにあたりメモ帳を用意されることと思いますが、日付を記入すると実習報告書を書く際にとても便利になります。
最終発表の際に、韓国側の学生にも日本語で少し発表してもらったのですが、是非挑戦してみて下さい。また、最終発表では現地での紆余曲折までスライドで発表すると頭の整理にもなりますし、最終発表の調査の根拠にもなります。
最後に、韓国学生とたくさん交流をしてください。見るもの全てが違う文化だということを実感して下さい。普段自分が当たり前だと思っている様々な事象が、実は当たり前ではないのだと実感した時の感動がすごいです。3日目にはキムチが美味しくなります。お酒はほどほどに、です。(菱川)
まず、日本で行う事前調査をしっかりやることである。これは、スライドにして発表し先生方からの指摘をいただいて訂正し、また次の週にスライドにして発表し訂正する、の繰り返しで非常に大変な作業である。しかし、この作業をいかに丁寧に、そしていかに調査の完成度を高めることができるかが、韓国での調査に大きく影響してくるのである。
本報告で述べられている通り、私たちのグループは韓国で何を発表するか、それに対して何を調査すればいいか紆余曲折を経ているが、その際に、日本でしっかり行っていた事前調査が大きな助けとなったのである。事前調査で得られたたくさんの量の情報が、韓国での調査の幅を大きく広げてくれたのである。日本での事前調査をしっかりやるかやらないかで、韓国での調査の大変さも大きく変わってくるので、ぜひ妥協せずに事前調査を頑張っていただきたい。
次に、そして何よりも、韓国に行ってから、たくさんのことを楽しんでいただきたいということである。もちろん調査もしっかり取り組まないといけないが、調査は韓国人学生が協力して行ってくれて、その際にも交流を深めることができるので、個人的にはそれも韓国での楽しい思い出のひとつとなっている。また、調査が一段落して空いた時間には、たくさんの美味しいものを食べ、色々な場所へと行くことができるのである。今、改めて振り返ってみると、楽しくて良い思い出ばかりなのである。
皆さんの調査がより良いものとなり、韓国人学生との交流を深めることができ、たくさんの刺激や経験を得られ、韓国実習が素晴らしいものとなることを願います。(本嶋)